October 07, 2005

水玉 part 2 〜水滴の付き方〜

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KonicaMinolta αSweet Digital + AF Macro 50mm F2.8

雨上がり、葉っぱを観察してみた。

どの葉にも水滴が付いているが、良く見るとその付き方も様々だ。

完全に球体になっているもの

半円になっているもの

完全に潰れて水滴とは呼べないようなもの

これらの葉っぱにはどんな違いがあるのだろうか。

我々特派員はその秘密を探った(一人だが)。

葉を手で触ってみると当たり前だが手触りが違う。

葉脈の形が指ではっきり分かる柔らかい葉や、ロウを垂らしたようにツルツルの葉、全体が細毛で覆われた葉など数えて行けばきりがない。

一番良く水をはじきそうなのがツルツルの葉だが、薔薇の葉のようにツルツル、テカテカすぎるものは水滴が丸くならないことの方が多い。 しかし、蓮の葉や里芋の葉のようにスベスベの葉は丸くなる。

先日の写真や2,3枚目の写真の葉は真円に近い球状の水滴を作っている。 この葉を拡大してみるとツルツルというよりは寧ろザラザラであることが分かる。もちろん手で触った感じもザラザラで、 子供の頃良くこれで手足を切ったものだ。

どうやら葉の表面の凹凸に何か秘密があるようだ。

確かに撥水コーティングのされていない普通のガラスはツルツルなのだが水はこんなに丸くならない。

不思議に思い色々調べてみたところ現在の撥水技術の原点が思わぬ所にあった。

それは蓮の葉や山芋の葉である。

山芋の葉と言えば大きくて、良く朝露が溜まっているのを目にする。葉っぱを揺り動かすと中の水玉がクルクルと回って面白い。 一見するとすべすべした葉であるが、実は大変微細な凹凸構造をしているという。凹凸構造にすることによって水滴の下に空気を潜り込ませ、 付着力を限りなくゼロにしているのである。後は表面張力で水滴が丸くなるというわけだ。大きな水玉が潰れるのはもちろん重力によるものである。

これで全て謎が解けた。

ツルツルの葉ほど表面の付着力が増してしまうため水滴が潰れてしまい、細かいザラザラの葉ほど水滴が丸くなるのだ。

雨上がりの日にはちょっと立ち止まって葉っぱを観察してみては如何だろうか。

参考文献
http://www.astf.or.jp/rd2/page3seikah12.htm
http://www.appi.keio.ac.jp/shiratori/seimei/research/hasuis.html
http://subsite.icu.ac.jp/people/yoshino/SurfaceTension.html

写真   

投稿者 waku : 05-10-07 03:43 | 写真 , 日常

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コメント

Commented by いわし : 2005年10月07日 23:59

いっぱい調べられたようですね^^
葉っぱ表面には、細かな産毛みたいな物が生えていて、それが凹凸を作っている場合もありますよ。
逆の発想で、表面を分子レベルで平らにして水をはじかないようにした親水性を利用したのが、光触媒ですね^^
水滴を撮るのに夢中で、服がベタベタにならないように、気を付けてくださいね。

Commented by Pes : 2005年10月08日 19:56

いろいろはよくわかんないけど、きれい〜
葉っぱの質感が、水滴のみずみずしさが・・・

わくさんの感性、おじいちゃんになるまでずうっと持っていてくださったら素敵、って思いました。。。

Commented by waku : 2005年10月09日 00:38

>いわしさん
ふむふむ、流石いわしさんはお詳しい。
何故か雨って最近降り止むのが夕方や夜なんですよね。
流石のASも夜だと役に立たないので、雨は降っても撮りにいけないんです。そういう時こそ三脚使えばいいんでしょうね。

Commented by waku : 2005年10月09日 00:40

>Pesさん
肉眼ではここまで拡大して見れないので宝石みたいですよね。今度は逆光で輝いている本当に自然の宝石みたいなのを撮りたいです。
きっと、おじいちゃんになってもずっと写真は撮り続けますよ^^
感性も若いままで居たいものです。